イネの近代育種は短稈化・早生化によって安定多収を実現しましたが、その副作用として、イネは雑草との競合にたいへん弱くなってしまいました。めざす目標が多収から持続可能性へと変わりつつある今、イネ自身がもつ雑草抑制力の意義を検証しなおす必要がありそうです。私たちは、農水省のジーンバンクから取り寄せた在来品種と近代品種の競合力を比較し、そのメカニズムを調べています。