Faculty of Agriculture

農学部

牧農場と研究室での活動を通じ、
農業の奥深さ、楽しさを実感。

小さい頃から、夏休みや春休みには農業を営む祖母の家に滞在していました。農作業を手伝う中でその楽しさに目覚めて農学部へ進学しました。龍谷大学には広い牧農場があって、特に資源生物科学科は、フィールドワークの機会も多く、農作物とふれあう時間がたっぷりとれることからも、私にとってまさに理想の学びの環境です。
現在は、卒業研究としてササゲという植物の「緑肥作物」としての利用の可能性について研究しています。私が研究材料として扱っているササゲは、沖縄県宮古島で伝統的に食べられているマメ科の植物で「宮古島黒小豆」とも呼ばれます。緑肥とは、植物を土にすき込んで肥料にすること。私の研究では、秋に播種するコムギを栽培する前に、夏場にかけてササゲを育て、このササゲの莢を収穫した残りの茎や葉をどのように土に返すと、コムギの収量を高められるかについて、2通りの方法を比較しています。具体的には、ササゲを収穫して残った茎や葉を刈り取り(収穫残渣といいます)、土に混ぜる“すき込み処理”と、刈った茎と葉を耕した後の土の上に載せておく“マルチ処理”です。それぞれの方法で準備した土でコムギを栽培し、定期的に生育を調査したり、コムギや根圏土壌のサンプリングを実施して、コムギと土壌の状態を調査・分析しています。

私の使っている圃場は、水田転換畑と言って、雨の日とその直後では土の状態が大きく変化するので、サンプルの採取には天気も考慮しなくてはいけません。作物だけではなく天候などの自然を相手にする現場の研究において、調査のタイミングや段取りを考えるのも重要であると身を持って学んでいます。 また圃場での研究では、ゼミの仲間とお互いの作業を手伝うことが多く、研究室で互いの研究について議論するのも楽しいです。

サンプリング調査やその栄養分析など、ラボでは緻密な作業も多いのですが、農作物の世界へより深く入っていくことができ、研究というものにとても興味を覚えるようになりました。卒業後は大学院へ進み、日本や世界の食糧問題の解決に貢献できる人材となることが目標です。大好きな農業の分野で日本を盛り上げていきたいです。

反田 茉理奈
農学部 資源生物学科 4年生
作物学研究室 所属
広島井口高等学校 出身

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